皆さんこんにちは、どんまです。
今回は心理学用語でもある、『心理的リアクタンス理論』について紹介していきます。
これは日常でもよく見られる現象であり、非常に有名なものなのです。
ぜひこの機会に覚えていってください!
最後にはこのページ内のまとめについても書いてみたので、読んでくれると嬉しいです。
それでは、さっそく見ていきましょう!
目次
心理的リアクタンス理論の意味は?その具体例は?

まず初めに、『心理的リアクタンス理論』とはどんなものかを説明します。
結論から言うと、
これだけだと少し分かりづらいと思うので、いくつか具体例を紹介していきます。
心理的リアクタンス理論の具体例1、子供

1つ目の具体例は子供です。
みなさんは子供の頃に、親にこんな感じの事を言われましたか?
- ゲームばっかりしてないで、勉強しなさい!
- 好きなものだけじゃなく、嫌いなものも食べなさい!
- 朝起きたらすぐに顔を洗いなさい!
子供の頃、日常でよくこんな事を言われていましたよね。
逆に、今は自分の子供にこのような事を言っていませんか?
言われた時の感情を少し思い出してみてください。
もしかしたら、親に言われた事をすぐにできない時もあったのではないでしょうか?
その原因は、心理的リアクタンスが働いているからなんです。
つまり子供の自由を親が奪おうとしているのです。
どうでしょうか。どれも子供が自分の自由を奪われたり、制限されていますよね。
そうすると子供は取られた自由を取り戻そうと、
- 親に反抗して全くやろうとしない
- 親の意見を無視してそのまま続ける
- 泣いたり怒ったりと感情をあらわにする
このような現象が起きてしまいます。
人間は自由を制限されるのが嫌いな生き物なので、まだ成長段階の子供がこんな態度を示してしまうのも無理はありません。
この現象が起きてしまうのは、子供に限った話ではありません。
そこでもう1つ具体例を紹介していきます。
心理的リアクタンス理論の具体例2、恋愛

2つ目の具体例は恋愛です。
心理的リアクタンス理論は恋愛でもよくみられる現象です。
恋愛ではこのような状況が起きることがありますよね。
- 好きになればなるほど相手から嫌がられてしまう
- 相手のことを思ってやったのに理解してくれない
恋愛でこんな体験をしてしまったらとても悲しいですよね。
相手の為を思ってやったはずなのに、相手から拒絶されてしまう。
こうなってしまうのには、いくつかの理由があります。
これらには、相手の自由を奪うといった心理的リアクタンスが働いています
ですから、あなたが相手を思ってやっていることが、ストレスとなってしまい理解されないのです。
他には恋愛ではこんな例があります
心理的リアクタンス理論の具体例3、ロミオとジュリエット効果

みなさんは『ロミオとジュリエット効果』という言葉を聞いたことがありますか?
これも恋愛で使われる心理学です。
かんたんに説明するとこんな意味です。
これは恋愛の場面でよく起きます。
例えば、
- 親から恋愛を禁止されると、隠れて恋愛をしてしまう
- 不倫や浮気
これらはロミオとジュリエット効果が働いていて、制限されている恋愛の方がやりきろうと気持ちが高まってしまうのです。
これらはよく見てみると『心理的リアクタンス理論』に非常に似ていますよね。
どこかと言うと、制限がかかった恋愛の中で自由を求めようとしているところです。
このように人間は、ダメなものだと分かっていても自由を求めようとしてしまいます。
『ロミオとジュリエット効果』の記事を下に貼っておくので、ぜひ読んでみてください!
次にこの心理的リアクタンス理論をどうやって対策するかを紹介していきます。
心理的リアクタンス理論を対策したい!どうすればいい?

子供の具体例を紹介したときに、親の発言によって子供は自由を奪われたと感じていましたよね。
そこで、この心理的リアクタンスを対策する際に大切なことがあります。
それは、相手にどうやって頼んだり要求するかです。
どういう事か1つずつ説明していきますね。
説明する際には、先ほど親から子への発言で例として挙げた、
「ゲームばっかりしてないで、勉強しなさい!」を使いたいと思います
1つ目、相手にしっかりと理由を伝える
ここでは、なぜこのように言うのか理由を説明して挙げてください。
このように説明することで、相手はあなたの発言の意図を理解してくれるはずです。
2つ目、相手の意見も聞いてあげる。
相手の意見を聞いてあげることも大事なことだと思います。
相手にも何かしらの理由があり、そのような行動をしているからです。
もし相手が何も意見を言ってこなかったら、自分から具体的に聞いてみるのも良いです。
親と子供の例で考えるとこのように聞いてあげます。
このように相手が答えやすいように質問してあげることで、相手は自分の考えを整理して答えてくれます。
そうすると、相手が反抗してくることなく相手の考えを理解できるはずです。
3つ目、自由を後で返してあげる。
親と子供の例で説明すると、
「先に勉強をしたら、後でゲームをやっていいよ」と言います。
こうすることで子供は、自分の自由を奪われたと思うことはありません。
子供は勉強をやってくれるし、子供側からしたらゲームもできるので、お互いメリットがある状態にすることができます。
自由を後で返してあげることで、あなたの頼みや要求を聞いてくれる姿勢になってくれます。
これらが心理的リアクタンス理論の対策方法です。
どれも簡単に取り入れられるので、ぜひ試してみてください!
関連する用語!
関連する心理学用語です。
下に記事のリンクも貼っておくので、ぜひ読んでみてください!
心理的リアクタンス理論のまとめ
最後にこのページ内をまとめていきます。
心理的リアクタンス理論
- 人は自由を制限されると、その現実に激しく抵抗し、その自由を取り戻そうとする現象
ロミオとジュリエット効果
- 何らかの障害があるとその障害を乗り越えようと、逆に気持ちが高まってしまう現象
心理的リアクタンス理論を対策するために意識すること
- 相手にしっかりと理由を伝える
- 相手の意見も聞いてあげる
- 自由を後で返してあげる
以上が心理的リアクタンス理論の紹介でした。
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