【解説】傍観者効果の実験や事件とは?そして原因と対処法!

 

皆さんこんにちは、どんまです。

 

今回は心理学用語でもある『傍観者効果』について紹介していきます。

 

傍観者効果とは、

ある事件が起きた時に率先して動けないことです。

 

私たちにとても身近な心理的効果なので、ぜひこの機会に覚えていってください。

最後には傍観者効果のまとめについても書いたので、読んでくれると嬉しいです。

 

それでは、早速見てみきましょう!

傍観者効果とは?その実験って何?

 

 

いきなりですが、誰もが「見て見ぬ振りをしてしまった

こんな事を経験したことがありますよね。

 

それは、傍観者効果という心理効果が働いているからです。

 

傍観者効果とは、

ある事件が起きたときに他にも傍観者がいると、自分から率先して行動することができないことです。

 

他にも傍観者がいると、こんな感じの心理状態に陥ってしまいます。

 

例えば

  • 他にも人いるから、誰かやってくれるでしょ
  • みんな見てるから勇気でないな‥
  • 自分じゃ対処できる気がしないから、誰かやってあげて!

 

どうでしょうか、日常の中でも感じたことがある心理状態ですよね。

 

そこで、この心理効果を証明された実験を1つ紹介します。

 

実験内容
  • 集団討論を行うという理由で、大学生の参加者を集めた
  • それから2、3、6人のグループに分けて、討論を始めさせた。
  • その際に、相手の状況が分からないよう、参加者はマイクとインターフォンがある個室を1人ずつ使った。
  • そしてグループ内の1人に心臓発作の演技をさせて、他の参加者がどういう行動をするのかを観察する

 

実験結果
  • 全ての2人グループは、助けを呼びに行くなどの行動を起こした。
  • 6人のグループでは、38%の人が全く行動を起こさなかった。

 

実験から分かること
  • 他に傍観者がいると、行動を起こさない人が増える
  • 傍観者が多いほど、行動を起こしづらい

 

あまり良くない実験結果ですよね。

これらは私たちが持っている心理的な状態なので、とても他人事には思えないですよね。

 

そこで次に傍観者効果が原因で起きた事件を1つ紹介します。

 

傍観者効果から起きた事件(キティ・ジェノヴィーズ事件)

 

 

キティ・ジェノヴィーズ事件とはアメリカで起きた殺人事件です。

 

事件内容
  • アメリカに住んでいたキティ・ジェノヴィーズさん(女性)が、ナイフを持った男性に襲われた
  • 彼女は事件があった35分間必死に助けを求め叫び続けた
  • 少なくとも38人の人が叫びを聞いたが、35分間だれも警察に通報しなかった
  • キティ・ジェノヴィーズさんは、最終的にその男性に殺されてしまった

 

目撃者がなかなか通報しなかった理由

  • 分からない
  • 通報するのが怖かったなど

 

みなさんはこの事件をどう思われますか。

 

私たちの周りでは大きな事件になっていないだけかもしれませんが、もしかしたら私たちの行動次第では、このような事件が再発してしまうかもしれません。

 

目撃者も決して悪気があったわけではありません。

ここで言えるのは、それだけ人間の心理とは複雑なものなのです。

 

そこで次に、なぜこのような心理が働いてしまうのかを説明していきます。

傍観者効果が起きる3つの原因とは?

 

 

傍観者効果が起きてしまうのには、3つの原因があるとされています。

 

傍観者効果の3つの原因
  1. 誰も率先して行動していないことから、事件の重要性や緊急性を感じられないから
  2. 自分以外の傍観者と同調することにより、責任や非難を逃れられると思うから
  3. 行動を起こしたとしても、他の人からネガティブな評価を受けるのでないかという恐れ

 

これが、傍観者効果を引き起こしてしまう3つの原因です。

 

これだけだと少しイメージしにくいと思うので、日本でも問題視されているいじめを例に1つずつ説明していきます。

 

いじめの例

あるクラスには40人の生徒がいます。

このクラスの内、5人の生徒が毎日A君の事をいじめています。

もういじめを始めてから6ヶ月経っています。

 

どんないじめかと言うと、

  • 教科書などの物を破る、落書きする、隠す
  • 悪口などを本人に向かって言う
  • 蹴ったり、殴ったりなどの暴力もある

 

いじめている5人とA君を除いた34人の生徒も、見て見ぬ振りをして誰も止めようとはしません。

 

先生に報告しようとした生徒はいましたが、結局のところまだちゃんと言えてません。

先生もその事を知っているのか、それとも見て見ぬ振りをしているのか分からない状態です。

 

いじめの例はこんな感じです。

 

そこで先ほどの傍観者効果が起きてしまう原因3つを、いじめの例に当てはめていきます。

 

  • 1、誰も率先して行動していないことから、事件の重要性や緊急性を感じられないから

 

このいじめでは誰も先生に報告していないですよね。

 

なのでこのいじめではひどい事をされていますが、周囲の傍観者はそこまで重く捉えていません。

いつか誰かが止めてくれるだろうと思っている人もいるはずです。

 

そして6ヶ月間も報告していないのを見ると、あまり緊急感を感じていないようです。

 

  • 2、自分以外の傍観者と同調することにより、責任や非難を逃れられると思うから

 

このいじめのクラスメイト1人の立場になると、自分以外の33人も自分と同じ傍観者になりますよね。

そうすると見て見ぬ振りした責任は単純計算でも34分の1になります。

そしていじめている本人も悪いので、自分にいじめを止めなかった責任を押し付けられることは限りなく少ないです。

 

このように周りと同調できるので、責任を逃れることができてしまいます。

 

  • 3、行動を起こしたとしても、他の人からネガティブな評価を受けるのでないかという恐れ

 

もしいじめを報告したり止めたらどうなるでしょうか。

もしかしたら、それ以降いじめがなくなるかもしれません。

 

ですがこんな結果になる可能性もあります

  • いじめの標的が自分になったり、他の傍観者になる
  • A君へのいじめが前よりもひどくなる
  • 今まで止めたり報告をしなかった事を、周りの人から非難される

 

どうでしょうか。本人は良い事をしたとしても、それが他の人にネガティブな影響を与えてしまう可能性もありますよね。

 

それを考えると、自分の判断だけでは率先して行動できなくなるのです。

 

これら3つの心理が働くことが原因で、傍観者効果は引き起こされてしまいます。

そこで、この傍観者効果の対策について紹介していきます。

 

傍観者効果を対策したい!その方法とは?

 

 

ここでは傍観者効果の対策方法について、

自分が傍観されないため」と「傍観されている人がいたとき」

この2つの視点に立って、1つずつ紹介します。

 

自分が傍観されないための方法
  • 特定の人に助けてほしい事の緊急性や重要性を直接伝える

 

そしてこの方法の重要な部分を3つに分けてみます。

 

この方法のポイントは3つです
  1. 特定の人
  2. 緊急性や重要性
  3. 直接伝える

 

上の3つの理由
  1. 不特定多数の人だと、自分がやらなくても良いと思わせてしまうから
  2. その事件の重要性や緊急性を伝えることにより、より真剣に早く行動してくれるから
  3. 直接伝えることにより、本当に困っていると理解されやすくなるから

 

これらが3つのポイントと理由です。

これを実践することにより、あなたの事を助けてくれる可能性が上がるはずです。

 

 

では次に自分が傍観者にならないために、傍観されている人がいた時の対処法を紹介します。

 

傍観されている人がいたときの対処法
  • とにかく自分から動く

 

これが一番の対処法だと思います。

もしあなたが動き出したら、他の人もそれを見て動き出してくれるはずです。

その際にポイントは2つあります。

 

ポイント
  • その人の要求をしっかり聞く
  • もし要求をしてこないときは、緊急でない場合は要求を自分から聞いてみる

 

相手がどのような要求があるのかをしっかり聞きましょう。

そうすると、より行動までのスピードや効率が上がり、より良い判断ができるはずです。

 

緊急でない場合は、相手に要求を聞いてみるのも良いです。

そうすれば、どのように動けば良いかが分かりますし、相手を助けられる可能性が上がります。

 

これらが傍観者効果の対策方法です。

ぜひ覚えておいて、必要な時に実践して見てください!


 

関連する用語!

 

傍観者効果と関連する用語です。

下に記事のリンクも貼っておくので、ぜひ読んでみてください!

 

多数派同調バイアス

何か物事が起きたときに、とりあえず周囲に合わせようとすること

【多数派同調バイアス】周りの人に合わせてしまうのは危険な行為?

 

社会的ジレンマ

個人が合理的な選択をするためにした行動が、社会のための最適な選択と差異が生まれてしまう現象

【解説】社会的ジレンマとは?その事例や解決策!

 

 

傍観者効果のまとめ

 

最後にこのページ内を簡単にまとめていきます。

 

傍観者効果

ある事件が起きたときに他にも傍観者がいると、自分から率先して行動することができないこと

 

 

傍観者効果の3つの原因
  1. 誰も率先して行動していないことから、事件の重要性や緊急性を感じられないから
  2. 自分以外の傍観者と同調することにより、責任や非難を逃れられると思うから
  3. 行動を起こしたとしても、他の人からネガティブな評価を受けるのでないかという恐れ

 

 

 

自分が傍観されないための方法

  • 特定の人に助けてほしい事の緊急性や重要性を直接伝える

 

この方法の3つのポイント

  1. 特定の人
  2. 緊急性や重要性
  3. 直接伝える

 

その理由

  1. 不特定多数の人だと、自分がやらなくても良いと思わせてしまうから
  2. その事件の重要性や緊急性を伝えることにより、より真剣に早く行動してくれるから
  3. 直接伝えることにより、本当に困っていると理解されやすくなるから

 

 

 

傍観されている人がいたときの対処法

  • とにかく自分から動く

 

ポイント

  • その人の要求をしっかり聞く
  • もし要求をしてこないときは、緊急でない場合は要求を自分から聞いてみる

 

 

これらが傍観者効果の紹介でした。

ぜひこの機会に覚えておいてください!

 

 

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