皆さんこんにちは、どんまです。
今回は心理学用語でもある『傍観者効果』について紹介していきます。
傍観者効果とは、
ある事件が起きた時に率先して動けないことです。
私たちにとても身近な心理的効果なので、ぜひこの機会に覚えていってください。
最後には傍観者効果のまとめについても書いたので、読んでくれると嬉しいです。
それでは、早速見てみきましょう!
傍観者効果とは?その実験って何?

いきなりですが、誰もが「見て見ぬ振りをしてしまった」
こんな事を経験したことがありますよね。
それは、傍観者効果という心理効果が働いているからです。
傍観者効果とは、
ある事件が起きたときに他にも傍観者がいると、自分から率先して行動することができないことです。
他にも傍観者がいると、こんな感じの心理状態に陥ってしまいます。
例えば
- 他にも人いるから、誰かやってくれるでしょ
- みんな見てるから勇気でないな‥
- 自分じゃ対処できる気がしないから、誰かやってあげて!
どうでしょうか、日常の中でも感じたことがある心理状態ですよね。
そこで、この心理効果を証明された実験を1つ紹介します。
あまり良くない実験結果ですよね。
これらは私たちが持っている心理的な状態なので、とても他人事には思えないですよね。
そこで次に傍観者効果が原因で起きた事件を1つ紹介します。
傍観者効果から起きた事件(キティ・ジェノヴィーズ事件)

キティ・ジェノヴィーズ事件とはアメリカで起きた殺人事件です。
目撃者がなかなか通報しなかった理由
- 分からない
- 通報するのが怖かったなど
みなさんはこの事件をどう思われますか。
私たちの周りでは大きな事件になっていないだけかもしれませんが、もしかしたら私たちの行動次第では、このような事件が再発してしまうかもしれません。
目撃者も決して悪気があったわけではありません。
ここで言えるのは、それだけ人間の心理とは複雑なものなのです。
そこで次に、なぜこのような心理が働いてしまうのかを説明していきます。
傍観者効果が起きる3つの原因とは?

傍観者効果が起きてしまうのには、3つの原因があるとされています。
これが、傍観者効果を引き起こしてしまう3つの原因です。
これだけだと少しイメージしにくいと思うので、日本でも問題視されているいじめを例に1つずつ説明していきます。
いじめの例はこんな感じです。
そこで先ほどの傍観者効果が起きてしまう原因3つを、いじめの例に当てはめていきます。
- 1、誰も率先して行動していないことから、事件の重要性や緊急性を感じられないから
このいじめでは誰も先生に報告していないですよね。
なのでこのいじめではひどい事をされていますが、周囲の傍観者はそこまで重く捉えていません。
いつか誰かが止めてくれるだろうと思っている人もいるはずです。
そして6ヶ月間も報告していないのを見ると、あまり緊急感を感じていないようです。
- 2、自分以外の傍観者と同調することにより、責任や非難を逃れられると思うから
このいじめのクラスメイト1人の立場になると、自分以外の33人も自分と同じ傍観者になりますよね。
そうすると見て見ぬ振りした責任は単純計算でも34分の1になります。
そしていじめている本人も悪いので、自分にいじめを止めなかった責任を押し付けられることは限りなく少ないです。
このように周りと同調できるので、責任を逃れることができてしまいます。
- 3、行動を起こしたとしても、他の人からネガティブな評価を受けるのでないかという恐れ
もしいじめを報告したり止めたらどうなるでしょうか。
もしかしたら、それ以降いじめがなくなるかもしれません。
ですがこんな結果になる可能性もあります
- いじめの標的が自分になったり、他の傍観者になる
- A君へのいじめが前よりもひどくなる
- 今まで止めたり報告をしなかった事を、周りの人から非難される
どうでしょうか。本人は良い事をしたとしても、それが他の人にネガティブな影響を与えてしまう可能性もありますよね。
それを考えると、自分の判断だけでは率先して行動できなくなるのです。
これら3つの心理が働くことが原因で、傍観者効果は引き起こされてしまいます。
そこで、この傍観者効果の対策について紹介していきます。
傍観者効果を対策したい!その方法とは?

ここでは傍観者効果の対策方法について、
「自分が傍観されないため」と「傍観されている人がいたとき」
この2つの視点に立って、1つずつ紹介します。
そしてこの方法の重要な部分を3つに分けてみます。
これらが3つのポイントと理由です。
これを実践することにより、あなたの事を助けてくれる可能性が上がるはずです。
では次に自分が傍観者にならないために、傍観されている人がいた時の対処法を紹介します。
これが一番の対処法だと思います。
もしあなたが動き出したら、他の人もそれを見て動き出してくれるはずです。
その際にポイントは2つあります。
相手がどのような要求があるのかをしっかり聞きましょう。
そうすると、より行動までのスピードや効率が上がり、より良い判断ができるはずです。
緊急でない場合は、相手に要求を聞いてみるのも良いです。
そうすれば、どのように動けば良いかが分かりますし、相手を助けられる可能性が上がります。
これらが傍観者効果の対策方法です。
ぜひ覚えておいて、必要な時に実践して見てください!
関連する用語!
傍観者効果と関連する用語です。
下に記事のリンクも貼っておくので、ぜひ読んでみてください!
傍観者効果のまとめ
最後にこのページ内を簡単にまとめていきます。
自分が傍観されないための方法
- 特定の人に助けてほしい事の緊急性や重要性を直接伝える
この方法の3つのポイント
- 特定の人
- 緊急性や重要性
- 直接伝える
その理由
- 不特定多数の人だと、自分がやらなくても良いと思わせてしまうから
- その事件の重要性や緊急性を伝えることにより、より真剣に早く行動してくれるから
- 直接伝えることにより、本当に困っていると理解されやすくなるから
傍観されている人がいたときの対処法
- とにかく自分から動く
ポイント
- その人の要求をしっかり聞く
- もし要求をしてこないときは、緊急でない場合は要求を自分から聞いてみる
これらが傍観者効果の紹介でした。
ぜひこの機会に覚えておいてください!
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