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今回は心理学用語の『マジカルナンバー』について紹介していきます。
いきなりですが、皆さんは自分の記憶力に自信がありますか?
実は、普通の人が短い間に記憶できる量は決まっていて、そのことについて詳しく解説します。
これらが分かる記事!
- マジカルナンバー7±2
- マジカルナンバー4±1
- チャンクの意味や使い方
それでは、さっそく見ていきましょう!
マジカルナンバー7±2とは?

マジカルナンバー7±2とは
人間は、文言や記号を1度聞いて記憶できる量や、短い間に記憶できる量は、7±2とするもの
7±2とは、5個(7ー2)から9個(7+2)までの事を言う。
つまり、人間の短期記憶ではせいぜい5〜9個の文言や記号を覚えられる程度です。
もちろん、5個以下でも覚えられます。

例えば、誰かの電話番号や、歴史の年号など。
でも、自分の電話番号や、テスト勉強のために覚えた歴史の年号などは、何回も復習されて長期記憶に変わっているから、長い間覚えていられるんだ。
マジカルナンバー7±2を発見したのは、アメリカの心理学者である「ジョージ・ミラー氏」です。
彼は同時に『チャンク』と言う心理学用語も作り出した。
チャンクとは
人が記憶する際の情報のかたまりのこと
例えば
「あ・こ・ね・ま・と・さ・く・さ・も」
上記だと、平仮名が9つに分かれているので、9チャンクになる。
ちなみに、マジカルナンバー7±2では、5〜9チャンクまでは短期で覚えられる。
皆さんも上記の平仮名の列ぐらいなら覚えられるはず。
これはどうでしょう。
「あ・こ・ね・ま・と・さ・く・さ・も・よ・に・さ・ち・む・ま」
15チャンクにしました。
どうでしょうか?覚えにくいですよね。
人間には、9チャンク以上は少し長く感じて、短い間では覚えるのが大変になる。
実は、チャンクは情報のかたまりなので、何も1文字1記号にこだわる必要はないです。
下記を見てください。
「あこね・まとさ・くさも」
9チャンクだったのを、3つのかたまりに変えてみました。
この場合、3チャンクに変化しているから、一気に覚えやすくなったはず。
チャンク数を変化させることが、記憶の手助けをするのです。
マジカルナンバー4±1の登場!

マジカルナンバー7±2は「1956年」にジョージ・ミラー氏によって提唱された。
その後も色々と研究がされてきて、マジカルナンバー7±2の異論として、新しいマジカルナンバーを提唱する人が現れた。
アメリカの心理学者である「ネルソン・コーワン氏」は2001年に新しいマジカルナンバーを発表した。
その名は『マジカルナンバー4±1』
マジカルナンバー4±1とは
人間は、文言や記号を1度聞いて記憶できる量や、短い間に記憶できる量は、4±1とするもの
つまり、人の短期記憶で覚えられる量は、せいぜい3〜5チャンクだよね?と言うこと。
確かに5チャンクぐらいなら覚えられる。
「あこね・まとさ・くさも・ねきお・まつの」
でも、三文字ごとの9チャンクは、さすがにキツく感じるはず。
下記のような感じ。
「あこね・まとさ・くさも・ねきお・まつの・はじま・くてい・もすさ・はずか」


やっぱり、人間はすぐに忘れてしまう生き物だから、たくさん覚えるのは大変だからね。
どっちにしろ、チャンク数が少ない方が覚えやすいから、マジカルナンバー4±1に合わせて生きた方が良さそう。
日常のマジカルナンバー4±1

私たちの周りには、人々が覚えやすいように、マジカルナンバー4±1に合わせたものが数多くある。
例えば
- 携帯電話:080-XXXX-XXXX(3チャンク)
- 郵便番号:XXX-XXXX(2チャンク)
- クレジットカード:XXXX XXXX XXXX XXXX(4チャンク)
- 緊急電話:110、119、118など(それぞれ3チャンク)
- 車のナンバー(2チャンク)
- 部屋番号(1チャンク)
- 日付:20XX年 X月 X日(3チャンク)
こんな感じで、マジカルナンバー4±1は、私たちの日常と深い関係にある。
マジカルナンバーを上手く利用できれば、良い効果を得られるので、次の章で紹介していきます。
マジカルナンバーの活用方法とそのメリット!

マジカルナンバーを意識すると、色んな場面で良い影響を与えることができる。
方法とメリットを紹介していきます。
記憶に残りやすい
まずは、チャンク数を減らすことによって、記憶に残りやすくなる。
電話番号を例にしてみましょう。
これだと分かりづらいので、3チャンクにします。
これで、分かりやすくなったはず。
英単語でもいけます。
これだと少し覚えづらいので、分解してみる。
複雑な英単語も見やすくなり、覚えやすくなりますよね。
文章でもいけます。
これを3チャンクにします。
長い文章を覚えるのは大変ですが、チャンク化してあげることで、記憶に残りやすくなります。
情報が整理される
情報を整理することができる。
情報がたくさんあるご時世では、情報過多になったり、無駄な情報が入りがち。
すると、課題を理解したり、意思決定をするのが困難になることがある。
それを防ぐためにも、チャンク数を減らすことで、必要な情報が整理されていきます。
例えば、
たくさんの中から選んだり、やる事を増やしすぎると大変で、疲労もしやすい。
だからチャンク数を減らし、よりシンプルにしていくのが大切です。
強い印象を与えられる
相手に対して、強い印象を与えることができます。
例えば、自己紹介をするときに、ベラベラ色んなことを話したとしても、相手は覚えきれないですし、どんな人だったか忘れがち。
なので、本当に紹介したいポイントだけ、まとめて話すと良い。
これは、プレゼンテーションなどでも効果が得られる。
何かを紹介するときには、大事だと思われるポイントを3〜5つぐらいに絞って強調していく。
他の部分は、場合によっては軽く紹介したり、削ったりしても大丈夫です。
良い例だと「スティーブ・ジョブズ」
「iPhone」を初めて開発して、大勢の前で紹介した歴史的なプレゼンテーションがあります。
その中でジョブズはiPhoneの重要なポイントを3つだけ紹介した。
3つに絞ったことで、聴衆たちに強い印象を与えましたし、記憶にも鮮明に残りました。
だから、マジカルナンバーを意識することで、相手の印象操作もできるのです。
以上がマジカルナンバーの紹介でした。
ぜひ皆さんも、日常から取り入れてみてくださいね。
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お疲れ様、最後まで読んでくれてありがとうございます!