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今回は心理学用語の『プルースト効果(プルースト現象)』について紹介していきます。
プルースト効果は、においの記憶に関するもので、私たちの身の回りで溢れている現象です。
知っておくと便利ですし、日常でも活用できるものなので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
こんな人にオススメの記事!
- プルースト効果について知りたい人
- においの効果を上手く活用したい人
- においと記憶の関係を知りたい人
それでは、さっそく見ていきましょう!
目次
プルースト効果(プルースト現象)とは?

なんで懐かしいかは分からなかったけど、とにかく心がセンチメンタルな気持ちになったんだ。


においで記憶が蘇る!

プルースト効果(プルースト現象)とは
におい・香りによって、感情や記憶が呼び起こされること
こんな感じで、においと記憶には大きな関係があります。
プルースト効果での記憶は『無意識的記憶』に分類される。
- 意識的記憶:知性の力によって、過去の事としてしっかりと覚えているもの
- 無意識的記憶:忘れていた事が、ある体感への刺激によって思い出すもの
意識的記憶では「さっき食べたものや、仲の良い友達、鮮明に覚えている経験など」が入る。
それとは反対に無意識的記憶は、普段意識していないが、何かしらの刺激によって突然思い出すものを言います。
だから、プルースト効果によるにおいの記憶は、突然思い出すものなので、無意識的記憶となる。
プルースト効果のメカニズムとは?


普段から色んなにおいを嗅いでるから、すぐに忘れてしまいそうだけど。

脳には『海馬』と呼ばれている記憶を保存する場所があります。
皆さんも一度は聞いたことがありますよね。
五感の中の嗅覚以外(視覚・味覚・聴覚・触覚)は、記憶したものが『大脳脳皮質』という部分を通って海馬に短期記憶として、記憶される。
その後、何回も思い出したり、復習することで長期記憶として残るのです。

だけど、におい(嗅覚)の記憶だけは違う。
においの記憶は、大脳脳皮質を通らないで、直接海馬に送られ記憶される。
だから、他の五感に比べて記憶に残りやすく、何年・何十年という期間覚えていられる。

ちなみに、聴覚→視覚→触覚→味覚→嗅覚の順番で忘れやすいと言われているよ。
由来はフランスの小説?

プルースト効果(プルースト現象)の由来は、フランスの小説です。
小説の名前は「失われた時を求めて」になります。
フランスの作家である「マルセル・プルーストさん」が書いた作品。
小説の中では、こんなシーンがあります。
「マドレーヌと紅茶のにおいから、子供のときの家族との思い出が蘇る」
この描写がきっかけで、プルースト効果と命名されたのです。

マクドナルドのにおいを利用したマーケティング!

マクドナルドは、プルースト効果を利用して売上を上げている。
マクドナルドの店内に入ると、ポテトを揚げる音がしたり、ポテトのにおいがしますよね。
消費者はマクドナルドのポテトに対して、強い印象があり記憶されている。
その記憶を呼び起こすのに用いたのが、ポテトを揚げた音。
広告の中でポテトを揚げた音を、ランチ時などに集中して車のカーラジオから流す。
その音を聞いたドライバーなどは、ポテトの味やにおいを思い出す。
すると、ポテトが急に食べたくなり、店舗へと足を運ぶのです。
実際には、マクドナルド以外の多くの企業も、プルースト効果を利用した経営をしています。

プルースト効果を恋愛で活用する!

相手に対して自分のにおいの印象を与えると良いです。
そのために、香水やボディミストをつけてみると、自分らしいにおいのイメージが出来上がる。
においの記憶は長期間残るので、相手に対して、においと自分を絡めた強い印象を与えられるはず。
しかも、相手が違う場面で似たようなにおいを嗅いでも、自分のことを思い出します。
ポイントとしては、同じ香水・ボディミストを長い間使うこと。
なぜなら、短期間に何回もにおいを変えてしまうと、印象を残しづらいですし、自分=あるにおいという関係が薄れてしまうからです。

プルースト効果の危険性!

プルースト効果で昔の記憶を思い出す。
ここで注意してほしいのは、思い出す記憶を選べないこと。
例えば、忘れたかった好きだった人を思い出してしまう。
こんな事が起こり得るのです。
しかし、人の香りを避けろと言っても無理がある。
こんな場合は、どうだろう?
これらの状況だったら、意識して近づかないようにすれば、少しは対策ができそうですね。
しかしそれでも、時には意図していないのに、絶っていた物のにおいを嗅いでしまう事があるはず。
つまり、自分に対して悪い影響のにおいがあるのです。
だから、プルースト効果には危険性も潜んでいることを覚えておいてください!

まだ思い出していないけど、自分が知っている香りはたくさんあるんだね。

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