【予言の自己成就】とは?勘違いや思い込みが現実になっていく現象!

 

どんま
こんにちは!どんまです。

今回は心理学用語の『予言の自己成就(自己成就予言)』について紹介していきます。

 

いきなりですが、人は何かしらの将来を予言しようとしますよね。

「〇〇になるんじゃない?」

「将来〇〇になるはずだ!」

 

まだ起こっていない出来事を予想して「実際にそうなるのでは?」と思い込みます。

さらに、その不確かな出来事を周りの人に伝えることもあるはず。

 

すると、思い込んでいる自分だけでなく、それを聞いた周囲の人の行動も変わります。

人々の行動が変わると、現実も変わっていきます。

 

どんな現実になるでしょうか?

その現実は、最初に予想していた不確かな出来事と似ているものになるのです!

 

この現象を心理学上では、『予言の自己成就(自己成就予言)』と呼んでいます。

 

こんな事が分かる記事!

  • 予言の自己成就(自己成就予言)について
  • 将来を良くしていく方法!

 

それでは、さっそく見ていきましょう!

予言の自己成就(自己成就予言)とは?その意味は?

 

 

予言の自己成就(自己成就予言)とは

根拠のない情報(噂、思い込み、予言)だとしても、人々が信じてその出来事に沿った行動をすると、実際に現実になっていく現象

 

例えば、

「3組の太郎くんはバカだから、受験に失敗する」という情報があるとします。

 

3組の太郎くんは、決してバカではありませんが、どうしてか嘘の情報が流れているのです。

 

でも、多くの人は根拠のない情報を信じてしまい、太郎くんに対してバカだと言います。

太郎くん自身もバカだと言われたので、自分がバカであると認識します。

さらに、太郎くんは「バカだから受験にも失敗するのでは?」とネガティブな気持ちになり、不安とプレッシャーから勉強が疎かになります。

 

ついには、本当に受験に失敗したのです。

 

このような、根拠のない情報から人々の行動が変わり、現実になっていく一連の流れが、予言の自己成就です!

 

鳥亀ちゃん
太郎くんは作り話だけど、本当にこんな事起きるの?
どんま
現実の世界でも、根拠のない情報から大きな問題が起きたんだ!

 

次の章では、事例を2つ紹介していきます。

 

予言の自己成就の事例!

 

良い出来事を予想し現実になっていけば嬉しいですよね。

でも、予言の自己成就によって、悪いこともよく起こってしまいます。

 

そこで分かりやすい事例を2つ紹介していきます。

 

事例1、銀行の取りつけ騒ぎ

 

 

銀行の取り付き騒ぎとは、ある銀行機関への不安により、預金者たちが店頭に行き、一斉に預けていたお金をおろす現象です。

 

銀行の取り付き騒ぎが起こるのは、銀行への信用不安があるからです。

でも実際には、経営破綻という根拠のない情報(噂、思い込み、予言)が原因となることが多いのです。

 

例えば、銀行Aがあるとします。

銀行Aの経営は決して悪いものでもありません。

 

そこである人々が、「銀行Aが倒産する」という勝手な情報を思い込み、周囲にも広めていきます。

 

銀行Aが倒産するという情報を信じた人たちは、店頭に行き預けていたお金を引き落としていきます。

すると、銀行側の資産が過剰な引き落としにより少なくなります。

 

ついには、ただの噂であった倒産が、本当に起こってしまうのです!

 

どんま
この現象は、日本でも過去に何回か起きているよ。

 

事例2、買い占め

 

 

買い占めが起こるのも、根拠のない情報が発端になることが多いです。

 

例えば、「2011年の東日本大震災」「新型コロナウイルス」の影響で買い占めが起こっています。

 

これらの影響だけでは「トイレットペーパーやミネラルウォーター」の生産が大きく減ることはありません。

ですから、本来なら店舗の在庫も足りるはずです。

 

ところが、多くの人が品薄になると勘違いします。

すると、自分が買えなくなるのを恐れて、店舗に行き過剰に買い漁ります。

 

最終的には、人々が予言した通り、店舗での在庫確保が難しくなってしまうのです。

予言の自己成就を裏付ける実験!

 

 

予言の自己成就は、実験でも証明されているものになります。

 

アメリカの社会学である「ロバート・キング・マートン氏」が予言の自己成就を提唱しました。

そして彼の息子である「ロバート・マートン氏」が実験を行いました。

 

実験の内容

 

被験者である大学生の男女を集める。

そして、男女1人ずつのペアにし、お互いの顔が見えない状態で会話をさせる。

 

会話をする男女たちは、お互い知り合いではない。

また、事前に男子学生には会話をする相手の写真を見せておいた。

 

その際、男子学生は2つのグループに分けられた。

 

グループA:容姿の評価が高い女性の写真を見せられた。

グループB:容姿の評価が低い女性の写真を見せられた。

 

会話が終わった後、男子生徒に対して、話し相手である女子生徒の印象を聞いた。

 

 

実験の結果

 

容姿が良い女性の写真を与えられた、グループAの男子生徒の方が、会話相手に対してポジティブな印象を持った。

 

会話相手の女性を「落ち着きがある・ユーモアがある・社交的である」などの評価をした。

 

 

実験はここでは終わりません。

 

実験の続き

 

次に、実験とは全く関係のない男性に、録音しておいた会話の女性の部分だけを聞かせた。

 

ですから、女性の顔も分からないので、喋っている声と内容だけを聞く感じです。

 

そして、同じように女性に対してどのような印象を持ったかを質問した。

 

すると、1つ目の実験でグループAの男子生徒と会話した女子生徒たちの方を、同じように高い評価にしたのです!

 

 

つまり、写真を見せられていないにも関わらず、容姿の評価が高い女性グループに、良い印象を持ったことになります。

 

1つ目の実験では、男子生徒たちが「容姿の良い女性は、内面も良いだろう」と思い込んだ可能性が高いです。

ですから、1つ目の実験でAグループの男子生徒たちが「相手の内面的な良さも引き出したのでは」と考えられています。

 

ここから、思い込みがいずれ現実に変わっていくことが分かったのです。

 

ポジティブな言葉を発していこう!

 

 

予言の自己成就では、根拠のない情報(噂、思い込み、予言)が現実を作っていきますよね。

 

だったら、ポジティブな事を考えたり、ポジティブな言葉を発していきましょう!

根拠がなくても、ポジティブな事を発していれば行動が変わり、現実も変わってくるはず。

 

でも、1つだけ注意点があります。

それは「人の行動が関わる時に予言の自己成就が働く」ことです。

 

例えば、1年後の天気を予言しても、現実は変わっていきません。

なぜなら、天気などの自然現象は人の行動が関わっていないので、予言の自己成就には当てはまらないのです。

 

ですから、人の行動が関わる範囲のことで、ポジティブな考えを持ち、言葉でも発していきましょう!

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どんま
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最後まで読んでくれて、ありがとうございます!

 

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