ベンサムの功利主義とは?その問題点や具体例を含めてわかりやすく解説!

 

みなさん、こんにちは!

 

いきなりですが、ベンサムの功利主義を知っていますか?

誰でも1度は聞いたり、見たりしたことがあると思います。

 

でもそれがどんな意味か忘れてしまったり、説明しにくいと感じたりしますよね。

 

今回はこの功利主義について分かりやすく紹介していきます。

最後にはこのページ内のまとめもあるので、ぜひ読んでみてください。

 

では、さっそく見ていきましょう!

功利主義の意味は何?

 

 

功利(こうり)主義の意味を辞書などで調べてみても、分かりにくいですよね。

そこで意味を簡単にしてみました。

 

功利主義:幸福の追及や社会全体の利益が増大することを第一として、それが正しい事だという考え

つまり、

幸せや利益が多くて、嫌なことはできるだけなくそう!」ということです。

 

なんとなく良い考えのように聞こえますよね。

 

この功利主義の提唱者は、イギリスの哲学者のジュレミ・ベンサムです。

 

彼はこんな事を言っていました。

社会全体の幸福量が増大することは、道徳的に正しいことで、

社会全体の幸福量が減少することは 、道徳的に間違っている

 

これは、功利主義の道徳観の基礎原理です。

この思想のことを、ベンサム自身は『最大多数の最大幸福』と言いました。

 

つまり、

「社会のみんなに幸福を与えて、みんなが幸せになれば、それは正しいことだよね!」

という考え方です。

 

これだけだと、どんな状況なのかイメージしにくいと思うので、具体例を紹介していきます。

 

功利主義の具体例が知りたい!どんなものがある?

 

ここまで功利主義について紹介してきて、なんとなくイメージはできていると思います。

 

そこで、ここでは功利主義の具体例を挙げていきます。

これを読んでみれば、より簡単に理解できるようになるはずです。

 

 

具体例はこんな感じです。

 

あるグループにA君、B君、C君、D君、E君、F君の6人がいるとします。

この6人でハンバーガー店に行きました。

 

A君、B君、C君はそれぞれ600円持っています。

そして、D君、E君、F君はそれぞれ400円持っています。

 

お店のメニューにはこんなことが書いてあります。

ハンバーガー300円(税込)

特性ハンバーガー500円(税込)

 

そこで、特性ハンバーガーを食べれると幸福度が10になるとします。

ですがただのハンバーガーだと幸福度は3です。

ここでは幸福度を1、2、3のように数字で表していきます。

 

そこで2つのパーターンを考えます。

 

パターン1

  • お金の持っている A君、B君、C君は、特性ハンバーガーを買って食べる。
  • 所持金が特性ハンバーガーまで100円足りないD君、E君、F君は、普通のハンバーガーを食べる。

 

そうするとそれぞれの幸福度はこんな感じになります。

  幸福度

A君 10

B君 10

C君 10

D君  3

E君  3

F君  3

合計 39

 

パターン1での幸福度の合計は

10+10+10+3+3+3=39

になります。

 

パターン2

  • D、E、F君はどうしても特性ハンバーガーを食べたかったので、A、B、C君に100円ずつ借りる。

 

そうすると、

A君 600円→500円

B君 600円→500円

C君 600円→500円

D君 400円→500円

E君 400円→500円

F君 400円→500円

 

こんな感じの所持金になります。

 

そうすると特性ハンバーガは500円なので、全員が特性ハンバーガーを食べれそうですね。

なので全員、特性ハンバーガーを買って食べます。

 

特性ハンバーガーの幸福度は10だったので、幸福度の合計はこんな感じになります。

幸福度

A君 10

B君 10

C君 10

D君 10

E君 10

F君 10

合計 60

 

パターン2での幸福度の合計は、

10+10+10+10+10+10=60

になります。

 

パターン1での幸福度の合計が39だったので、

パターン2での幸福度の合計の方が大きくなっていますよね。

 

全体の幸せを多くして、誰かの不利益をなくそうとするのが功利主義です。

 

そして、このように全員の幸せや利益が大きくなっているのが正しいという考えが、

ベンサムの功利主義の理念である、最大多数の最大幸福です!

 

なんだか功利主義って、とても良い考え方に見えますよね。

ですが、この功利主義にも問題点があります。

 

次に功利主義の問題点について紹介していきます。

功利主義にはどんな問題点がある?

 

世の中にはとてもたくさんの考えがありますよね。

どんな考えにもデメリットがありますが、功利主義にも同じようにあります。

 

ここではその中から、2つ功利主義の問題点を紹介していきます。

 

功利主義の問題点1、人間の幸せや利益を、適切に判断できない

 

 

1つ目は人間の幸せや利益を、適切に判断できないです。

 

先ほど、「功利主義の具体例」のところでハンバーガーの例を出しましたよね。

そこでは、ハンバーガーを食べた時の幸福度を数値化して表しました。

 

ですが、私たちは自分の幸せや利益を、数値で表せるでしょうか?

逆に自分にとって嫌なことも、数を使ってその大きさを表現できますか?

 

普通の人はそんなこと不可能だと思います。

 

さらにこの世の中には、少しの行為でとても幸福に感じる人もいますし、

反対になんでも持ってるのに幸せに思えない人もいます。

 

自分自身でも、お腹が空いてる時に食べるご飯と、お腹いっぱいの時に食べるご飯。

これらの喜びは違いますよね。

 

このように、人間の幸せや利益には主観が入ってしまい、客観的に数値で表せないのです。

 

なので場合によっては、功利主義の考えが正しいとは限らないことになります。

 

功利主義の問題点2、少数派の意見が無視される

 

 

問題点の2つ目は、少数派の意見を無視されるです。

 

これだけだと少し分かりづらいので、有名なトロッコ問題を取り上げてみます。

 

内容はこんな感じです

トロッコが速いスピードで走っています。

少し先に分岐点があって、その向こうの右側には人が5人、左側には人が1人います。

自分の目の前には、分岐点でのトロッコが走る方向を変えられるレバーがあります。

その人たちを呼んでも声は届くことなく、その人たちはトロッコが来ていることにも気づいていません。

トロッコのスピードから考えて、その人たちにぶつかる前に止まることはありません。

今トロッコは、5人の人間がいる右側に行くように分岐されています。

あなたなら、そのまま見過ごしてトロッコが5人の人間がいる方に走らせますか?

それともレバーを変えて、1人の人間がいる方向に走らせますか?

2つの選択肢のうち、1つ選ばなくてはいけません。

 

どうでしょうか。とても残酷な話ですよね。

この話に正しい答えはありません。

 

ですが功利主義の中では多数派の利益を求めます。

そうすると、5人が救われるなら1人が犠牲になることが正しいとされるのです。

 

このように、少数派の意見は無視されてしまうことがあるのです。

 

いかがでしょうか。功利主義にも良い部分がある一方、悪い部分もありましたね。

功利主義のまとめ!

 

最後にこのページ内を簡単にまとめていきます。

 

功利主義:幸福の追及や社会全体の利益が増大することを第一として、それが正しい事だという考え。

 

最大多数の最大幸福:社会全体の幸福量が増えることが、正しいことだという思想。

 

功利主義の問題点

  1. 人間の幸せや利益を、適切に判断できない
  2. 少数派の意見が無視される

 

以上が功利主義についての紹介でした。

 

 

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