
どんな人でも「間違った選択」や「好ましくない選択」をしたことがありますよね。
そんな時に、いろいろ理由を考えるはずです。
「なんで間違えたんだろう?」
「経験的に言ったら、合ってるはずなんだけどな」
ですが「間違った選択」や「好ましくない選択」は生きてる上では避けられないものです。
その理由の1つを「少数の法則」が教えてくれます。
このページでは、この法則について分かりやすく解説していくので、ぜひ最後まで読んでください!
こんな人にオススメの記事
- 少数の法則の意味を知りたい人
- 人が間違う理由を知りたい人
それでは、さっそく見ていきましょう!
目次
少数の法則とは?その意味は?

少数の法則とは
試行回数が少ないにも関わらず、そのデータを信じて疑わないこと
少数の法則は、大数の法則に関連して証明されたものです。

確率論の基本定理の1つでもあるんだ。
これだけでは「どういう意味???」ってなる人もいるはずです。
難しく考えなくても大丈夫です。大数の法則はめちゃくちゃ簡単です。
例えば、サイコロを振るとします。
サイコロは「1〜6の目」まであるので、それぞれの目が出る確率は6分の1ですよね。
もしサイコロを12回ふったらどうなりますか?
理論上でいうと、それぞれの目が2回ずつ出るはずです。
でも、実際にはどうでしょう。
それぞれの目が2回ずつ出て、「やっぱり確率は6分の1だった!」
って事はあまりないですよね。
もしあったとしても、何回もその結果が続かないはずです。
ですが、サイコロを振る回数を100回、1万回、100万回と増やすことで、6分の1に限りなく近づいていきます。
このように試行回数(サイコロを振る回数)が増えるほど、結果が理論値(6分の1)に近づくのが大数の法則です。
本題の少数の法則は、試行回数が少ない状態です。
サイコロを10回振って、1の目が5回出て、2〜6の目が1回ずつ出たとします。
まだ10回しか振っていないのに、
「1の目が2分の1で、それ以外は6分の1の確率で出るんだ!」
と勘違いします。
こう簡単にデータを信じてしまうことを、少数の法則と呼ぶのです。
もし、日常に起こるいろんな現象の確率が知りたいなら、この本がオススメです。
難しい確率の分野の話も、簡単に理解できると思います。
どんな例がある?

私たちの世界では、少数の法則が至る所で起きています。
そこで、いくつか例を挙げていきます。
飛行機は危険
ニュースで飛行機事故を大きく取り上げることがありますよね。
それを見た人は、こう思いがちです。
「飛行機は危ない!」
「飛行機に乗るのは怖いな」
ですが実際には、飛行機で事故を起こす確率よりも、自動車での事故確率の方が高いのです。
飛行機に毎日乗ったとしても、事故を起こすのは8000年に1度ほどの確率と言われています。
それでも、少ない経験や知識により、飛行機は危険だと思い込むのです。
〇〇したら太ったor痩せた
「〇〇したら太った!」
「〇〇したら痩せた!」
なんていう会話をする時がありますよね。
その事実は、何年かの歳月をかけて多くの対象者で調べたわけではなく、一個人のデータですよね。
しかし1度結果が出てしまうと、その結果に依存してしまいます。
間違ったデータだとしても、信じてやまないのです。
アンケート
こんな言葉聞いたことありますよね。
良く考えてみてください。
大切なデータ量が分からないですよね。
つまり、どれだけの人を対象にアンケートを実施したのか不明です。
少ないデータ量だったら、結果がたまたまの可能性もあります。
しかし、私たちはその結果だけを見て、信頼してしまうのです。
同じ結果だとしても、表現の仕方で印象が変わります。
その働きをフレーミング効果とも言います。
記事のリンクを貼っておくので、ぜひ読んでみてください。
少数の法則が働く理由とは?

少数の法則が働くのには2つの理由があるからです。
1、正しい情報を集めきれない
先ほども紹介しましたが、飛行機事故よりも自動車事故の方が多いです。
ですが、飛行機事故の方がインパクトがありますし、ニュースでも大きく取り上げられます。
その情報が、自然に私たちの目に入ります。
自動車事故が多いことも調べればすぐに分かりますが、調べるまでに至らないケースの方が多いです。
その結果、正しい情報を集められなくなるのです。
2、過去の経験を正しいと思い込む
人は過去に経験したことで、物事を判断しがちです。
過去に経験したんだから、この考えは正しいと思い込みます。
でも実際には、たった一人の人生ですし、主観的な判断も混じります。
なので、自分の経験によるデータは確実とは言えないのです。
人生においてのデメリット

少数の法則が働いてしまうと、もったいない点があります。
「人生においての選択肢を狭めてしまう点です」
例えば、
- 〇〇な人は良くない
- 〇〇な人は自分と合わない
こういった感じで、自分の経験から人を判断します。
何度も言いますが、私たちの人生での経験は本当に小さなものです。
個人の試行回数は非常に少ないので、そのデータが正しいとは限りません。
ですから、関わらない方が良いと思っている人でも、自分と波長が合う可能性があるのです。
このように、選択肢を狭めてしまい機会を逃してしまう点は、デメリットと言えます。
どうやって対処すればいい?


試行回数を増やせれば、少しは良い選択ができそうですよね。
だからと言って、自分で試行回数を増やすのは限界があります。
ですが、私たちは非常に良い時代に生まれています。
なぜなら、ネットで調べるだけでも多くの情報が出てきます。
無理に自分で試さなくても、他の人の経験によるデータに簡単にアクセスできるのです。
でも注意があります。
注意点:匿名のデータは信用しすぎてはダメ!
匿名のデータは、あまり信用しない方が良いです。
なぜなら、間違ったデータであっても、責任を逃れやすいからです。

匿名でのデータとは反対に、本は安易な気持ちで曖昧な情報を書きづらいです。
なので比較的、信用できるのもだと思います。
ぜひ皆さんも、正しいデータを手に入れ、「間違った選択」や「好ましくない選択」を避けてください!
少数の法則のまとめ
最後まで読んでくれて、ありがとうございます。
今回は『少数の法則』を紹介していくよ!