
どんな人でも、
「選択肢が多すぎて選べないっ!!」
「自分って優柔不断なのかな…」
こんな事を体験したことがありますよね。
この現象を心理学では、ジャムの法則と言います。
このページ内では、ジャムの法則について簡単に解説していくので、ぜひ最後まで読んでください!
こんな人にオススメの記事
ジャムの法則を知りたい人
マーケティングで使える心理学を知りたい人
それでは、さっそく見ていきましょう!
ジャムの法則とは?その意味は?

ジャムの法則とは
人は選択肢が多いと、選ぶ行為を先伸ばしたり、選ぶのをやめたりする法則
別名で『決定回避の法則』や『選択のパラドックス』と呼ぶこともあります。
皆さんも「選択肢多すぎて、なかなか選べない!」という経験があるはずです。
心理的な視点で見ると、その現象はいたって普通です。
なぜなら人間は、たくさんの選択肢を与えられるのが苦手だからです。
その結果、優柔不断に見えてしまう事もあります。
ジャムの実験!

ジャムの法則は、実験できちんと証明されているため、とても信頼を持てます。
実験は、社会心理学者でコロンビア大学の教授でもある「シーナ・アイエンガー氏」によって行われました。

さっそく見ていきましょう。
実験の内容
スーパーマーケットで、ジャムの試食ができる2つのテーブルを作った。
Aテーブル:6種類のジャムを並べた
Bテーブル:24種類のジャムを並べた
それぞれ、どれくらいの「試食率」と「購入率」があるのかを調べた。
実験の結果
「試食率」
Aテーブル(6種類のジャム):テーブルの前を通った40%の人が試食した
Bテーブル(24種類のジャム):テーブルの前を通った60%の人が試食した
「購入率」
Aテーブル(6種類のジャム):試食した人の30%
Bテーブル(24種類のジャム):試食した人の3%
見てわかるように、種類が多い方が試食してくれやすいです。
その反面、購入率は種類が少ない方が高いです。
30%÷3%=10
購入率の差は、なんと10倍ほどあります!


確かに実験内では、ジャムの種類が少ない方が購入率が上がっています。
けれど、それは同じ人数のお客さんを集められたときに限ります。
実は、種類が多い方がお客さん自体は集まりやすいのです。
さらに、1種類のジャムしか売っていないなら、自分が欲しい味がない時点で買いませんよね。
それを踏まえると、種類が少ない方が必ずしも良いとは言えないのです。
なので、「集まるお客さんの人数、商品の種類、購入率のバランス」が大事になります!
なんで、ジャムの法則が働いてしまう?
ジャムの法則が働きかけるのは、2つの理由があるからです。
順番に見ていきましょう。
選ぶのが大変

1つ目の理由は、選ぶのが大変だからです。
人間は、毎日いろんな選択をしています。
朝起きてから夜寝るまで、約35000回ほど決定しているとも言われています。

でも、そんなに選択している感覚はないなー
私たちは毎日たくさんの選択をしていますが、実はほとんどが無意識のうちにやっています。
しかし、それでも決定回数が多いと疲労として蓄積されます。
なので、できるだけ選択回数を減らしたいと思うのです。
もしそんな中、目の前に沢山の選択肢が与えられたらどうでしょう?
「選ぶの大変だな」
「選ぶのめんどくさいな」
多くの人はこう思ってしまいます。
その結果、ジャムの法則が働きかけるのです。
損したくない

2つ目の理由は、損したくないからです。
選択をした後に、後悔したことって誰でもありますよね。
例えば、商品を買った後に
「あっちのが良かったんじゃないかな…」
「思ってたよりも良くないな」
こうなってしまうのを恐れます。
人はもともと、得するよりも損するのを回避しようとする傾向にあります。

選択肢が多い分、他の選択をした自分をイメージしがちです。
その自分と比べて、損した気分になるのです。
なので、損するのを避けたいがために、ジャムの法則が働きます。
マーケティングで活用しよう!

ジャムの法則を知った上で、選択肢が多すぎるのは理想的ではないと分かったはずです。
じゃあ、どれくらいの選択肢が最適なのか?
2つのパターンで紹介します。
パターンA、5〜9種類
これは、7±2(マジカルナンバー)の法則を利用したものです。
人間は、7±2(5〜9)の種類からの選択なら、あまりストレスを感じないで選択できるのです。
ジャムの法則を証明したシーナ・アイエンガーさん自身も、この選択肢の数をオススメしています。
なので5〜9種類の選択肢ならば、ストレスを与えることなく選んでくれます。
パターンB、3つ
選択肢を3つにすることも良いと言われています。
しかし、これは3つとも違う価格の場合に限ります。
例えば飛行機の座席だと
こんな感じで、価格の違う3つの選択肢にすると、選んでくれやすくなります。

下に記事のリンクも貼っておくので、ぜひ読んでみてね。
パターンAとBどちらが良いという事はないので、自分にあった方を取り入れてみてください!
まとめ
このページ内を簡単にまとめていきます。
最後まで読んでくれて、ありがとうございます。
今回は『ジャムの法則』について紹介していくよ!